みなさん、TOEICは何点が目標ですか?
大企業に入りたかったら、最低でも何点必要だと思います?
こんな質問をしたら、韓国と日本では全く違う答えが帰ってくると思います
アメリカの大学に在学中に韓国人の夫と出会い、
韓国人の友達が増えたり、韓国に行く機会が増えた私
韓国の文化に触れる機会が増えた中で一番驚いたのが、
韓国の凄まじい”学歴社会と英語教育”についてです
子供が生まれてから、色々と育児や教育について調べることが増えた私たち。
日本との違いをより実感することが増えました
今回は韓国の英語教育事情についてお話しします
韓国の大企業に入りたかったらどうする?
韓国で有名企業に入りたければ、最低でもTOEIC850点は必要と言われています。
特にサムスングループやヒュンダイグループなど超一流企業の入社条件はTOEIC900点以上
留学経験があるのは当たり前で、トップ大学を卒業しても
「英語ができなければ一流企業に就職できない」と言われるほど、高い英語力が求められます
そのため“一流企業へ就職するためには英語は当然“というのは韓国ではもはや常識であり、
「英語は早ければ早いほど効果がある」と英語教育への早期化が加速したのです
英語教育先進国の韓国、そして発展途上国の日本
韓国と日本で英語力の差はどれくらいあると思いますか?
世界最大の英語能力指数ランキング”EFEPI”では、
日本の英語力は111カ国中80位という結果になりました
それに比べて、韓国は36位。大きく差があることがわかりますよね。
英語が公用語である香港が31位なので、36位という数値はとても高いレベルであることがわかります
特に下記のグラフを確認すると、特に10代から20代に置いて
韓国と日本が大きく差がある事がわかります
日本
韓国
街中を少し歩くだけでも、差が開く理由が明確です
日本だとコンビニレベルじゃない?って思うくらい、英語の塾の数も多いですし、
本屋さんや図書館での洋書取り扱いの数が、日本とは比べ物になりません
20年以上も遅れている、日本の教育
2020年度より日本の公立小学校でも英語が3年生より義務教育となりましたよね。
でも韓国ではなんと1997年から義務教育として授業に取り入れられています
授業は受験を念頭に置いた文法訳読法ではなく、
リスニング、スピーキング、ライティングなど、実用性重視のカリキュラムで、
プレゼンテーションやディベート形式など自分の考えを英語で伝えられるようになることを大切にしています
なので若い世代の人で英語を話せない人は珍しく、
コンビニやカフェでも、問題なく日常会話なら英語で通じます
韓国の教科書と日本の教科書について比較している動画が
とても興味深いので、ぜひ確認してみてください!
“早期留学”だって、当たり前
超学歴社会の韓国では、出身大学によって人生が決まるといっていいほど大切
そのため、大学受験に万全に備えるために、時間の余裕があるうちに留学で英語力を身につけ、
高校生の時には受験に備えるという考えが定番化したそうです
夫も実際に高校生の時にアメリカに1年留学していました。
それでも遅かったと感じる事が多かったらしく、
「子供はどんなに遅くても中学までには留学に行かせたい」とずっと話していました
それもそのはず、韓国で義務教育を受けている子ども(小・中・高)のうち、
なんと海外留学経験者が38%もいるんです
日本人の私の感覚としては、”小さい頃から親と離れて暮らすのなんて・・・”と感じますが、
韓国人の感覚ではそこまで珍しくないようです
教育格差が広がらないように、政府も努力
習い事や留学など経済格差が教育格差に直結していた韓国
そのため、政府によって英語番組専門放送チャンネルEBSeが設立されたり、
「子ども英語図書館」があったりと、多くの人が英語教育を受けられるように工夫されています
特に図書館では、英語の図書だけではなく、
英語プログラムやキャンプなど無料もしくは格安で提供されています
英語村などのキャンプも開催されており、
英語をインプット・アウトプットする機会が日本よりも多いと思います
日本も早く追いついてほしい!!!
公立の小学校で非常勤講師として働いた経験を通して、
実際に日本の英語教育は遅れていると強く実感しました
授業で使えるコンテンツにも制限があったり、
英語についてもコミュニケーションを取ることを目的としているのではなく、
単語の意味を教え、覚えることに焦点を置いているように感じました
そのため、英会話教室に通っている子どもと、英語を習っていない子では差が大きかったです
韓国のように、多くの人が英語教育をより簡単に取り組めるような環境に
早く日本もなってほしいです
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